31 May 2021
つい先日、iPad を PC マイクとして使えるようになったのでその経緯と方法についてのメモ。
まず PC にマイクが欲しかった。オンライン講義では「質問はチャットでせずマイクミュート外して喋ってくれ そうじゃなきゃ気付けない」と言われることが多いのでマイクを持っていないと講義中に疑問を払拭する術がないし、講義中に何か喋るよう要求された場合に困るシーンが何度かあった。あとはやり込む程ゲーム中の VC が重要になってきて、これもやはりマイクが必要だということ。この点が導入の動機だった。
ゲームのVCに関しては PCマイクがなくても問題なかった。というのも 知り合いだけと Discord を使って VC するので必ずしも PC への音声入力がなくてもよかったからだ。
今までは通話をする Discord サーバーに2アカウントを入れておいた。以下 音を聞くためだけのアカウントを耳用、声を出すためだけのアカウントを口用と呼ぶ。
耳用はゲームをする PC でログインしておく。ゲーム内で足音などを聞き分けるためにもイヤホンがなければならないしヘッドホンもミキサーも持っていないので2つの音声出力を同時に聞く方法がないからだ。
口用は iPad でログインしておく。買った時に付属している純正のイヤホンマイクを繋いでおけばよい。このイヤホンはあくまでマイクとしての機能があれば十分なので耳にあてる必要がない。だから耳にかけておいてマイクの位置がいい感じになるようにしていた。
ここで重要なのは耳用の VC の設定で口用の音量を 0 にしておくことだ。そうしなければ自分の声が数ミリ秒遅れて自分の耳に入ってくるので気持ち悪く、とても喋れる環境ではない。
この方法で知り合いとの Discord を使った VC では不自由しなかった。が、PC に声の音声入力があるわけではないので野良 VC との会話はできないし、況や Zoom を使った講義中の発言はまだできないままだ。iPad と PC で Discord 同様2アカウントで Zoom に入れば対応できたが、iPad を使う場合 Discord の VC に入ることに比べて Zoom でルームに入ることは面倒すぎた。操作性が悪い。
今までの対応で少々不便ながらも VC は使えていたが、なんとかして PC に声の入力を与えたいという思いが生えてきた。
そこで導入したのが ez-mic というものを使う方法だった。これはタイトルの通り iPad やスマホを PC マイクとして運用するためのツールだ。PC と iPad それぞれにソフトウェアをインストールして、それぞれで通信をさせる。無料版では client 側が 30 分だけ有効だったが ¥250 の課金で制限がなくなった。新しくマイクを買うコストに比べれば遥かに安いのでこの課金には躊躇の余地がなかった。
また、もともと半分眠っていた iPad なので PC の上に据え置きしておくことにも問題がなかった。
これで全ての問題が解決されたように思えたが、新たな問題が生まれた。自分が喋ってから PC に入力が届くまでに少しだけラグがあるのだ。(測ってないけど体感 0.2sくらい)。雑談程度の会話には問題ないラグだろうけど、FPS における 0.2s は無視できないスケールなのでいつか事故が起きてしまうかもしれない。かといって新しい音響機器を買えるほどの金が今はない……